築47年のマンションをフルリノベーション
港区にあるマンションのフルスケルトンリノベーション詳細解説。
まずは、工事の全体的な流れからご説明していきます。
室内の解体工事
築年数が経っているマンションのため、間仕切り壁も解体し配管等の設備も交換するフルスケルトン工事をしてリノベーションする事にしました。
フルスケルトン解体とは構造躯体以外の、室内の壁や天井、床、古い設備等を全て解体して撤去する工事です。
解体Before ↓
解体 After ↓
住宅設備も間仕切り壁も撤去したのですっきりし、床、天井は躯体だけの状態になりました。
外周の壁は残してフルリノベーションをしていきます。
給排水の先行配管と電気の先行配線工事
解体後は、大工工事前に、給排水の先行配管工事と電気の先行配線工事を行います。
計画図面に基づき、リフォーム後の間取りに沿った墨出しという作業を行います。解体にしたことで室内の目印となるものが全てなくなるため、何をどこに配置するのか?を確認し、正確に配置するために必須の工程です。
墨出しによりどの位置に壁や住宅設備が来るか、図面上に書き出している線を現場の室内に書き込む作業をします。
この作業は墨出し屋という専門職の方が行う場合もありますが、大工さん設備屋さん等の職人さん、施工管理を行う現場監督が実施する事もあります。当社では、現場監督が責任を持って行っています。
墨出しが終われば、基本的な設備の配置に合わせて給排水の先行配管工事を進めていきます。
古い配管を設備職人が撤去し、給水給湯管、追い炊き管を新設します。特に、古い建物の場合、鉄管や銅管の撤去に十分注意して作業します。フルスケルトンでのリノベーション工事は、給排水も更新できることがメリットです。
排水の配管を新しくするため、古い排水管を撤去し、新しい排水管を設置します。写真中央のグレーの管が新しい排水管です。
給湯管、給水管も新しくして設置していきます。
先行配管は基本的には床下を通します。一次側の水道メーターから引き込み、キッチン、浴室、トイレ、洗面、洗濯機の給水に配管します。
同様に給湯管は給湯器からそれぞれ設備の設置位置まで配管します。この際、追い炊き配管も併せて給湯器から配管します。
電気配線の先行配線もこのタイミングで行います。分電盤から室内の全ての電気配線の交換を行います。
大工工事のながれ
大工工事は、床や天井、壁の下地を組んだり、壁のボードや床材を貼ったり、建具を取り付けたりする工事をします。
置床工事
置床工法にて床を上げ、併せて室内の外壁の間柱組みを進め、天井も新たに組みます。
今回の物件は、床先行で大工工事を進めていきます。防振ゴムのついた支持脚の高さを調整し、床パネルを支えます。
下地工事
次は天井と壁に下地を組んでいきます。軽量鉄骨や木材を使います。
天井の下地の写真です。↓
ここで間取り変更を伴う大工工事も進めます。
ボード貼り工事
組みあがった木下地に石膏ボードを貼っていきます。一般的に天井には9.5mm厚、壁には12.5mm厚の石膏ボードを貼ります。 固定するビスの間隔も、基準通りにピッチを刻んで固定します。
天井のボードを貼った写真です。↓
電線がでる位置は穴をあけておきます。
壁のボードを貼った写真です。↓
建具工事
それぞれの部屋や収納のドア枠=建具枠を取り付けていきます。
ドア(建具)をつけてしまうと施工するのに不便になってしまうので、後でつけます。
設備工事のながれ
ユニットバス組立、キッチン組立を行います。トイレや洗面台の設置工事は内装工事の仕上げ工事後になりま
ここからはユニットバスの組立、キッチンの組立といった住宅設備工事の写真を紹介します。
洗面台、トイレなどの設備の取付けは床仕上げ工事の後に行います。先につけてしまうと、床仕上げ工事などが行いにくくなるためです。
ユニットバス
キッチン
内装工事
室内のボードにクロス張り及び、塩ビタイル張り等の内装仕上げ工事を行います。
照明取付、トイレ、洗濯パン等の住宅設備の取付もこのタイミングで行います。
仕上げ工事
最終の清掃及び室内の設備取付け工事を行います。
最後に設備点検を行い、工事の瑕疵が無いかをチェックします。
Before→After
工事の説明が終わりましたので、工事をする前、した後の写真を見比べてみましょう。
間取り図のBefore→After
リビングダイニングのBefore→After
キッチンのBefore→After
洋室1のBefore→After
洋室2のBefore→After
洗面所のBefore→After
トイレのBefore→After
高級感溢れるお部屋に生まれ変わりました。
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