フルスケルトンリノベーション第3回
中央区にあるマンションのフルスケルトンリノベーション詳細解説第3回。
今回は「プロジェクトN・フルスケルトンリノベ」と題して説明してきます。
元々はオフィス仕様のマンションでしたが、 2LDKの住宅仕様にフルリノベーションしていきます。
今回は大工工事、住宅設備工事について説明します。
今までの工事については、第1回 中央区マンションのフルリノベーション詳細解説、第2回 中央区マンションのフルスケリノベーション詳細解説 にて解説しています。
こちらの物件はリノベーション工事にあたり、フルスケルトン解体を実施しました。フルスケルトン解体とは室内の壁や天井、床、古い設備等を全て解体して撤去する工事です。
大工工事の詳細
前回は先行配管・配線まで解説したので、今回は大工工事の詳細から解説していきます。
置床工事
今回の床は、直貼りではなく、二重床の置き床工法で施工しました。
置床は、コンクリート性の床スラブの上に、防振ゴムのついた支持脚で床パネルを支えます。床とスラブ間に空気層ができることで、保温性・防音性に優れ、防振ゴムにより下階への騒音が軽減されます。
今回は床先行で施工しました。
支持脚のレベル(高さ)を調整し、床パネル(パーティクルボード)を固定します。
ベニヤ板を捨て貼り後、化粧板のフローリングを貼った後の写真がこちら ↓
下地工事
次は天井と壁に下地を組んでいきます。今回は木材を使用しました。
天井の下地の写真です。↓ 下地と躯体の間に電線が通っているのが見えます。
壁の下地の写真です。↓
スイッチやコンセントなどの配線、エアコンのドレンホースや冷媒配管等を、木下地の中を通して配線します。こうしてコンセントなどを計画通りの位置に配置していきます。
ボード貼り工事
組みあがった木下地に石膏ボードを貼っていきます。一般的に天井には9.5mm厚、壁には12.5mm厚の石膏ボードを貼ります。 固定するビスの間隔も、基準通りにピッチを刻んで固定します。
天井のボードを貼った写真です。↓
電線がでる位置は穴をあけておきます。
壁のボードを貼った写真です。↓
写真の手前にある何枚も重なっているボードをひたすらに貼っていきます。
建具工事
それぞれの部屋のドアの枠=建具枠を取り付けていきます。↓
ドア(建具)をつけてしまうと施工するのに不便になってしまうので、後でつけます。
かなり部屋らしくなってきました。
住宅設備工事の詳細
ここからはユニットバスの組立、キッチンの組立といった住宅設備工事の写真を紹介します。
洗面台、トイレなどの設備の取付けは床仕上げ工事の後に行います。先につけてしまうと、床仕上げ工事などが行いにくくなるためです。
ユニットバス
まずはユニットバスです。↓
この物件は1216というサイズのユニットバスを入れます。
12が1200㎜、16が1600㎜という意味で、ユニットバスの縦横のサイズを表しています。
こちらの写真では、まだミラーやシャワーが取り付けられていない状態です。
キッチン組立て
キッチンの組立てをします。↓
キッチンは幅が1800㎜、2口コンロ、グリル付きのシステムキッチンを入れています。
キッチン組立のあとに給排水やガスの結び工事をそれぞれの職人さんが行います。
食洗機をつけましたので、食洗機用の電源や給排水の結びも電気屋さんや設備屋さんが行います。
次回は、内装仕上げ工事から解説していきます。→第4回 中央区マンションのフルリノベーション詳細解説