解体工事
団地リノベーション詳細解説。今回は「プロジェクトS・解体工事・先行配管工事」と題して説明してきます。今回は築古の団地住宅のリノベーション工事のためフルスケルトン工事をしました。
前回までは、第1回フルスケルトンリノベ詳細解説 にて紹介しています。
最初に室内の外壁を残してほぼ全設備や天井を解体してフルスケルトンの状態にします。
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室内壁は全解体
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室内壁の解体に加えて、水回りの設備解体も進めます。設備解体とは既存のキッチンや浴室等の住宅設備の解体を指します。
今回この物件においては古い給排水管が床のスラブ(コンクリート)の下側を通るという特殊な構造でした。こちらに関しても配管を撤去して新しい配管に交換します。
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床下の隠れた配管も撤去
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外周の壁に関しては今回は残して補修をしつつ、クロスを張替えて仕上げる事にしました。リノベーション工事において外周も含めて全て解体してフルスケルトンにするケースもあります。
今回のように外周だけ残して室内中央部や天井だけを作り直す工法もあります。
費用面では外壁を残した方が安く済みます。ですが、古い壁にパテ処理をしてきれいにクロスで仕上げる工事が少し手間がかかり時に下地の状況が悪すぎて上手く仕上がらないケースもあります。
配管を更新
解体が終わった後は水道設備の配管の先行配管工事を行います。先行配管工事とは新しい浴室やキッチンに必要な給水や排水の配管を交換する工事になります。
古い配管は全て解体で撤去しているため新しい配管を引き直す事で水漏れのリスクを減らします。下の写真の青いチューブが水の給水管、赤いチューブがお湯の給水管、塩ビ管が排水管になります。
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床下もくまなく通す
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給排水位置変更
キッチンの配置を変更する工事があるため、これまでと違う位置に給水と排水を持ってくる必要があります。そういった位置変更に伴う先行配管工事もこのタイミングで実施します。
ダクト工事
浴室やキッチンの排気に関して交換する箇所も併せて先行配管時に一部の作業を進める事があります。特に天井が塞がれる前に必ずやっておくべき作業のためこのタイミングで早めに施工するケースもあります。
また、排気ダクトの工事に関しては電気の職人も水道の職人もどちらでも施工できるケースが多いため現場監督が良いタイミングで入れる方の職人に相談して施工を先に進めておくケースが多いです。
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次回は、大工工事から解説していきます。 → 第3回団地リノベ詳細解説
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