リノベーションの基本

建具を決めよう

マイニングアーツ

タテグってなんですか?

建具(タテグ)とはドアや収納の扉の事です。下駄箱も建具として考えます。建具の色や形で部屋の印象がかなり変わってきます。ドアの色や形ってそんなに多く思い浮かばないかもしれませんが、実は非常に多くの種類があります。

Panasonicのベリティスという建具のシリーズのカタログは電話張くらいのサイズがあります。シンプルなようで実は奥が深いのが建具です。またリノベ会社の施工管理をする現場監督が一番発注にナーバスになるのも建具です。

少しでもサイズや形を間違えて誤発注すると現場では使い物になりません。基本的には返品も受け入れてくれないため、お客様はもちろんのこと、現場の大工さんとも入念に打合せをしてから発注を掛けます。

どんな種類があるのか?

建具には室内の入り口に使う「開き戸」や「引戸」がまずあります。「開き戸」の中にも中央にガラスが入っているもの、鍵のついているもの、サイズもいくつかあり多岐に渡ります。また、「引戸」の場合は戸袋という引戸が隠れる場所が必要なものと必要ないもの等複数あります。

また、室内に入って収納の扉も建具です。収納の場合は一般的には「折戸」と言われる二つに折り畳む形式の扉が複数枚着いた収納扉を使用します。ですが、ウォークインクローゼットの場合は引戸を入り口に使うことも多くあります。

室内間を間仕切る建具もあります。「連動引き戸」「間仕切り戸」等と呼ばれる建具で例えばリビングと洋室の境目に設置して、間仕切りとして使う事もあれば、間仕切りを収納して広いリビングとしても使えるというメリットもあります。

最後に下駄箱ですが、下駄箱も中央で上下にセパレートしているものと、一体型のものと種類があります。また鏡がついているものや複数の下駄箱を連結させて大きな下駄箱として使用できるタイプものと以外な程多くの種類があります。

全部同じ色の方がいいいのか?

建具の色を決める際にはどのような考えで決めるのがいいのか?悩まれる事も多いと思います。一番は最初にリノベのイメージを決めた際になんとなく好きだなと思っていた色を優先させた方がいいかと思います。

おススメの色はありますか?というご質問も多く頂きますので、その際はコーディネーターからご提案をする事もあります。また、よく使用される色は「白系」が多いです。あるいは床の色に合わせて全体を統一したトーンにされるお客様もいらっしゃいます。

また、全ての建具が同じ色である必要もありません。リビングの入り口のドアだけは違うテイストにしようとか。寝室の収納扉は少し濃い色を使おうとか、ご自身で住まわれる家であれば常識を考慮せずに複数の色の建具を使ってみるというのもありかもしれません。