リノベーションの基本

ガス配管工事について知ろう

カドウリツRENO ガス配管工事 リノベーション

ガス配管も結構動きます

解体後の工事として電気配線、水道配管工事と同じく忘れてはならないのはガスです。ガス配管自体をほとんど位置変更しないケースもあれば大きく変更するケースもあります。

給湯器・キッチンの位置に依存

給湯器とキッチンの配置が変わるとガスもついていく

Case1.浴室をバランス釜から変更する場合

バランス釜の浴室からユニットバスにする場合には新たに給湯器を設置する必要があります。その場合、ベランダに給湯器を新たに設置するケースが多いため併せてガス配管もベランダに持ってくる必要があります。

Case2.キッチンの配置を変える場合

キッチンの配置を変更する場合はガスコンロを付けるためのガス配管も併せて移動する必要があります。

それほど大きな移動は無いケースが多いですが、対面キッチンにする場合等は今までの壁付けの位置から室内側にガス配管を移動します。

また、これ以外のケースとしても間取りの都合上ガス配管が邪魔になるケース等に移動させたり、そもそもガスが来ていない物件にガスを引き込む場合等も配管工事が必要になります。

床下・壁中を通る

ガス配管は金属製の可とう管と動きが比較的柔軟なフレキ管を利用するケースが多いです。また、基本的には床下または壁中を通します。

稀にですが、天井裏を通してガス配管をするケースもあります。ユニットバスの天井を除くとガス管が通っている事がたまにあります。

下の写真の赤い矢印の先の白い管がガス管になります。

ガス屋さんの施工エリア

ガス工事に関しては施工する職人さんが他の工事と違って独特のルールがあります。

エリアごとに指定のガス会社が決まっているのです。ガス工事自体は必ず東京ガスの指定業者に依頼をします。

ただし、その指定業者のエリアが細かく決まっており、そのエリア内のガス工事店に連絡を取って工事をしてもらいます。

ガス工事店の施工エリアは決まっている

そのため、ガス工事だけは毎回「はじめまして」という流れでその日初めてお会いする職人さんが施工するケースが多いです。

東京ガスの指定業者ですので仕事の品質や保険対応は万全なものがありますので安心ですが、エリアが決まっているというのだけが特殊な制約になります。

ガス工事の流れ

ガス管の撤去から始まる

ガス配管の基本的な流れとして最初に解体工事があります。通常の内装解体工事は先に済ませておきますが、ガスのメーターとつながるガス管は解体せずに残しておきます。

ガス会社の方にガス配管は解体してもらいます。

解体職人が撤去してしまうとガス漏れが発生するリスクがあるからです。なお、基本的にはないですが、一応安心のためにお伝えしておきますと万が一解体でガス漏れした場合も対応方法があります。

ガスメーターから更新の場合

ガスメーターから全てのガス管を交換するケースもありますし、キッチンや給湯器等の移動する範囲のガス管のみを交換する場合とがあります。

ガス管自体は水に漬かっている水道管と違ってそれほど大きく経年劣化が生じるケースは無いので、全て交換するか否かはお客様と相談して決めます。

設備の近くまで配管を持ってくる

引き直した配管は床下を通りますが、最後に設置予定のキッチンや給湯器等のガスを使う器具の近くまで配管を持ってきます。

一旦はここで作業は終わりになります。最後に設置する給湯器やガスコンロ等が設置されないと最後の作業ができないためです。

イメージ通りの「結び」

ガス工事としての最後の作業は「結び」(むすび)です。文字通り、ガス管とガス器具とを結ぶ作業です。ネジのようなものでつなぐだけの作業に見えますが、長さの調整等もここで行います。

また、この工事は指定業者しか作業してはいけないため、指定業者に配布されるステッカーを結んだガス管の近くに貼るルールがあります。

最後に検査をしっかりと

最後に点火・点灯試験を行います。この結びの際にはガス工事の安全の範囲だけで簡単なテストでガス会社さんは終わります。

その後に当社の方でガスコンロの点灯を再度確認したり、給湯器でたっぷりお水を張った状態で追い炊きがされるか、お湯の温度が一定なのか等の複数のテストをします。