タイルの点検が重要
ビルリノベーションの詳細解説。最終回は「プロジェクトY・外壁塗装工事編」です。外壁はかなり経年が進んでいましたが構造自体はしっかりしていました。
タイルに関してもしっかりと接着されていたため落下の心配もありませんでしたが、念のため全てのタイルを打診棒で点検をしました。
痛んだタイルは張り替える
検査の結果、念のため数か所のタイルを張替えました。タイルの張替えを行った後に雨どい等のシール打ち替えを進めます。
並行して高圧洗浄による外壁洗浄や雨漏れの点検を行います。外壁の塗装自体は短時間で終わる作業ですが、この下地処理という塗装前の作業に非常に手間がかかります。
下地処理が大事
下地処理をしっかり行わないと塗装の仕上がりが悪くなったり、雨漏り等の発生リスクもあるため念入りに行う必要があります。また天気にも左右される作業のため梅雨時はどうしても納期が遅れがちになります。
屋上防水も打ち直す
今回は外壁塗装だけではなく、屋上やバルコニーの防水張替え工事も行いました。防水工事とは屋上等に防水層を作る事で雨漏れを防ぐ工事になります。
簡単に言うと防水層があると、その層はプールのような水がしみこまない層を作る事ができます。そのため屋根からの浸水を防ぎ雨漏れの発生を防ぎます。
ですが、この防水層は経年で劣化してくるため定期的に張替えが必要になります。
防水は劣化する
今回の工事は屋上の貯水槽も撤去したため、特に貯水槽が設置してあった箇所は防水が痛んでいるため、念入りに打ち直しが必要になります。
施工前はそれほど屋上の防水の痛みも目が行かないものですが、実際に打ち直しを行うと見違えるほどきれいになります。そしてやはり完全に打ち直す事で防水への安心感があります。
以上、7回に渡りビルリノベーション工事の解説をしました。別案件のビルリノベ工事の事例もありますので、その際は別の角度からご説明をします。