電源ともうひとつ必要なモノ
リノベーション工事において最初からモニターホンがついている場合は問題ないのですが、元々モニターホンもドアホンもなく、ベル式のインターホンだけの現場に新たにモニターホンを付けたい場合にいくつか注意点があります。
基本的にはどのような状況でもモニターホンの設置はできます
ただし、条件があります。それは、
最初にまず電源線が必要だということです。
モニターホンは原則として、電池ではなく電源直結での配線を行います。そのためコンセントが近くにあればその配線を分配してモニターホンに接続します。
そのため、モニターホンの希望設置位置の近くに電源が無いと露出配線で電源を引く必要があります。見た目としては隠れている方が美しい仕上りになるので事前に近くにコンセントがあるかを確認しておくと良いです。
電源線は本体に電気を通すために必要な線です。さらにもう一つ必要な線があります。
映像や音声を届ける通信線が必要です。
モニターホンには電気だけでは映像や音声は送る事ができません。モニターホンには通信線というもう一つの線が必要になります。
さらに通信線にはもう一つ条件があります。
玄関の子機と受話器を通信線で結び必要がある。
玄関外の子機で音声や画像を広い、モニターホンの室内受話器画面に音声や画像を届けます。その仕組みが基本的にはワイヤレスの無線方式ではなく、通信線を通した有線での配線が必要になります。
そのため、原則としては壁中に通信線を通したいのですが、物理的に距離があるためフルスケルトン工事でない場合等は部分的に通信線が露出配線になってしまう事があります。
無線専用のモニターホンもある
最近では技術革新が進むモニターホン本体と子機との間を通信線ではなく無線を利用して画像や音声を送る機器もあります。まだ主流ではないため品質にバラつきがありますが、どうしても有線での配線が壁中や露出でも難しい場合は検討の余地があるかと思います。
共有部のオートロックがある場合は勝手に工事ができない
モニターホンに関連して一つ注意点は共有部にオートロックがあるタイプのモニターホンは勝手に専有部(各世帯)で交換ができないという点です。
オートロックのシステムと連動しているので、どうしても交換をしたい場合は事前にマンションの建物管理会社か理事会に確認が必要になりますので注意しましょう。