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第3回・ビルリノベ詳細解説・ガス工事

そこはガスもなかった

ビルリノベーションの詳細解説。今回は「プロジェクトY・ガス工事編」です。こちらのビルはガスが通っていた形跡が無く、当然ガスメーターもありませんでした。

ガスが通って無かった

さすがにそんな事はないだろうと時間をかけて探しましたが、どこを探してもガス栓らしきものはなく、唯一ビル前にある点検口を開けると水道メーターがあるのみでした。

そうなると選択肢は一つ。

ガスを新たに引く

この建物自体にかつてガスが通っていれば止栓したガス管が建物脇にあったりします。ですが、この建物はそういった形跡もありません。

そうなると上の写真の赤丸のように新たにガス栓を引き込んで、建物にガスを入れ込む必要があります。そこで、どこからガスを持ってくるのか?

地中からガスを持ってくる

東京ガスと連携してガス栓を分岐できる最短ルートを探します。結果として、そこは地中であることがわかりました。そうなると交通規制をして道路を掘ってガス栓を探す必要があります。

このようにアスファルトを掘っての大工事になります。ガス栓が見つかったらそこからは東京ガスの指定業者の方に分岐工事をしてもらいます。

地中で分岐工事が完了したら、アスファルトを埋めてもらい、分岐工事は完了です。この後に室内側に引き込む工事をします。

ビルの選択肢が増える

新しくガスを引き込む事でビルの選択肢が増えました。1階にはこれまで誘致できなかった、飲食店が入る事ができました。

当然ですが、1階の飲食店の調理や給湯にはガスが使われます。

かなりビル間の狭いビルのため、給湯器は正面につけて下の写真の赤線の箇所から室内側に給湯を引き込むという珍しい配管を行い1階の店舗でお湯が使えるようにしました。

それだけではなく、こちらのビルは2階以降にもガス栓を引く事で、冬用の暖房器具の取付も可能にしました。室内全部にエアコンをつけるよりは人数が少ない時には省エネになるそうです。

ガスが無い古いビルでも、こちらのビルのようにガスを新たに引いてテナントの選択肢を増やせるケースもあります。