組立屋さんという人がいる
ユニットバスの組立てについて、あまりどういう流れでやるのか説明する機会が無いのでご存知無いお客様も多いかと思います。
部品はバラバラで納品される
ユニットバスは部品単位でバラバラに納品されます。下の写真は浴槽と浴槽の背面の部品です。他にもドアや天井、壁、水栓等も全てバラバラに納品されます。
そのバラバラに納品された部品を組み立てる職人さんがいます。ユニットバスの組立屋さんと呼ばれますが、メーカーの指定講習を受けている職人さんになります。
よく水道の職人さんがユニットバスを組み立てていると思われているケースもありますが、そういったケースもありますが大半がユニットバスの組立屋さんが組立を行います。
ただし、水道の職人さんもユニットバスの組立の日に登場します。水道の職人さんが行う作業はユニットバス排水の接続作業です。
基本的にはユニットバスの組立は組立屋さんが行い、排水をつなぐ作業は水道の職人さんが行う決まりになっているからです。
ギリギリのスペースの中で組み立てる
ユニットバスの設置スペースは本体がギリギリに入るスペースしか確保していないケースがほとんどです。そのためユニットバスが設置されるスペースに一つずつ部品を入れて組立を行っていきます。
ユニットバスの床を置いてから壁の部材を入れ込む流れで組み立てるケースが多いです。
キズを付けられないから慎重に
組立作業自体も狭い中で大変なのですが、それと同じくらいに大変なのがユニットバスはキズを付けると修復するのが困難なためキズを付けずに最後まで工事を完了させないといけません。
そのため、下の写真のように至る所を段ボール等でガッツリと養生をして作業を進めます。特に化粧板で艶のある素材に関しては線キズ一本入るだけで交換になるほど目立つキズになるので注意が必要です。
電気や換気扇の接続工事もある
ユニットバスの組立屋さんが電気工事士の資格を持っている場合、照明や換気扇の接続といった電気工事士さんの仕事も組立時に行います。
ユニットバスの天井は開けられる
ユニットバスの電気配線は天井裏に事前に配線してある事が多いです。ですが、組立の途中でその配線を接続すると配線が邪魔になって組立作業がしづらくなります。
そのため、一通り組立が終わってから電気配線工事に取り掛かります。そのため、上記の組立中の写真はユニットバス内が真っ暗です。実際の作業は工事灯という補助照明を照らして作業をします。
電気配線ですが、組立が終わってからどのように配線をするのかというと、ユニットバスの天井を開けて配線を必要な壁裏に落として配線を取ります。
ユニットバスの天井裏は換気扇等が将来故障したとき等に交換作業をしたり、メンテナンスがしやすいように取り外しができるようになっています。
また電気配線と併せて給湯器のリモコン取付も行うケースがあります。一通りの組立が終わり、最後に養生を剥がして組立工事完了となります。
組立工事はここで完了ですが、給排水の接続工事が完全なものであるかを最後の点検時に調査をします。バスタブに水を張って流したり、排水に水が流れるか、浴室のお湯の温度が適切であるか等を調査します。