リノベーションの基本

クロス・塩ビ床材を決めよう

リノベーション クロス・塩ビ床

見た目の5割持っていかれます

クロスは壁紙の事です。塩ビ床材はトイレや洗面脱衣所の床に貼る耐水性の高いクッションフロアやフロアタイルという床材の事です。全体の工事金額もそれほど高くなく、材料費も安いためあまり真剣に検討しないケースも多いのですが、部屋の大半を覆うクロスは特に部屋の印象を大きく変えます。

人間に例えると洋服みたいなもので、第一印象を大きく決める要素でもあります。クロス・塩ビ床材は内装仕上げ材と言います。内装仕上げ材はどうしても最後に決めるケースが多く、手前の色々な打ち合わせで疲れてしまって最後のクロスや塩ビ床材はお任せで決めてしまったり、適当に決めてしまうケースが多くあります。

しかし、ここで妥協せずにこだわって決めると部屋の雰囲気は大きく変わりますのでもうひと頑張りでしっかりと選んでいきましょう。

量産クロスと1000番クロス?

クロスは量産クロスという比較的安価なクロスから、色柄の入った3割程金額が高い1000番クロスというものがあります。

使い分けは室内の大半の天井壁を量産クロスを使い、室内の一面の壁だけ色を変えるアクセントクロスに1000番台を使うケースが多いです。

量産クロスは一般的には白いクロスですが、模様は細かく複数あります。また少しベージュがかったデザインもあります。どれを選ぶかで部屋の印象は大きく変わります。

リノベーションの場合で一部の古い壁を残してリノベーション工事をする場合はできるだけ厚みのあるクロスをお勧めしています。その方が古い壁の凹凸を拾わずに綺麗に仕上がるためです。

クロスに関しては現物を小さく切り取った見本台帳があります。それを見せてもらって判断するか、リノベ済の物件等で見学してみるのも良いかもしれません。

固いフロアタイルかやわらかいクッションフロアか?

【塩ビ床について】
・固い素材のフロアタイル
・やわらかい素材のクッションフロア

塩ビ床材はトイレや洗面脱衣所の床に張る床材の事です。種類としては50㎝程度の大きさのタイル状の樹脂床材を貼るフロアタイルと、一枚のシート状のやわらかい素材のクッションフロアとがあります。どちらも耐水性には優れていますので好みで決めるケースが多いです。

リノベーション 塩ビ床 フロアタイル クッションフロア

見た目で決めるのであればフロアタイルの方が柄が多く高級感があります。しかし、それほど広くないスペースでタイル形状のフロアタイルを張るとあまり思ったようなイメージにならないこともあります。

50㎝角のフロアタイルですと狭いトイレであれば2枚ずつしか横幅が取れないためカタログで複数枚を張ったイメージで決めてしまうと考えていたのと違うイメージになってしまう事もあります。

フロアタイルもクッションフロアも現物を小さく切り取ったカタログがありますので、それを見ながら決めていきましょう。また実際の施工事例を見せてもらいながら決めるのも良いかもしれません。