間取りを区切る
部屋の間取りを区切る大工工事を間仕切り工事といいます。
置き床工事が完了してから間仕切り工事に入る場合もあれば、先に間仕切り工事を終わらせてから置き床工事に入る事もあります。
床先行、壁先行等といいます。
決まった間隔で柱(間柱:まばしら)を立てる
壁裏に一定間隔で垂木(たるき)という木材を建てます。天井も同じく一定間隔で垂木を組みます。
垂木を組んだ後に石膏ボードを張ります。後工程で吊り戸棚等の重い物を取り付ける予定がある箇所にはコンパネ材等の強度の強い板材を張ります。
建具枠も取り付ける
併せて、後工程でドアな引き戸を付ける箇所には先に枠だけ取り付けをします。ドア本体はこのタイミングで取り付けをすると後の作業の邪魔になるため後工程に回します。
間仕切り工事が終わりますと、部屋としての形が出来上がります。
説明は簡単ですが、実際の作業は2週間前後かかる手間のかかる作業です。
また、狭い部屋の方が早く作業が終わるかというとそうとも限りません。
狭い部屋は細かい作業が多くなる傾向にあるのと、資材移動に時間がかかるからです。
資材移動に時間がかかる?
間仕切り工事は大量の資材を必要とします。垂木、ボードだけで部屋の一角を占めます。
資材を動かすのはとても大変
その大量の資材を移動させるのも時間がかかり、狭い部屋ではまめに資材を移動させないと工事が進まないため時間がかかります。
また狭い部屋ではまとめて資材を入れてしまうと作業場所が無くなるため、分割して搬入します。
時に資材待ちで工事が遅れる事もあります。
部屋の広さの面積に比して大工工事が必ずしも安くなるわけではないのはこういった事情があります。