バクゼンは悪くない。
「こんなお部屋を作りたいんだけど」「こんなリノベをしたいんだけど。。」と相談するとご家族やリノベ工事会社から「バクゼンとしていてわからないよ」なんて事を言われてしまった経験のある方もいるかもしれません。
確かにバクゼンとしたままのイメージで詳細な見積や設計をしていくのは難しいです。ですが、バクゼンとしたイメージを持つ事そのものを否定してはいけないのではないでしょうか?
バクゼンとしたイメージをもっと多く集めて整理していけば具体的にやりたいイメージが完成するのではないか?と当社は考えています。なんとなくこうしたい。その「なんとなく」大事にしましょう。なんとなくを形にするのがプロのリノベ会社の仕事です。
そんなわけで、最初はその「なんとなく好きなデザインのイメージ集」をつくりましょう。
写真でも雑誌の切り抜きでもなんでも自分の気にいるデザインのリノベ事例を集めましょう。出来れば全てをスマホで撮影しておくと後で便利です。インスタグラムやPinterestといったアプリを使うのもいいですし、リノベ関係の雑誌や書籍を参考にするのもいいかもしれません。
この時にどういったデザインが好きなのか深く考えないことです。第一印象でバンバン好きなデザインを選んでいきましょう。好きなデザインを大量に集める事からまず始めましょう。
そして、好きなデザインを集めたら次は分類をしましょう。
ポイントは「場所で分ける」
好きなデザインの写真や切り抜きを今度はキッチン、浴室、洗面、トイレ、壁、天井、床、ドアなど場所別に分けます。場所別に分ける事で具体的にお風呂はこういうのがいい、壁はこれがいいと自分の好みが一歩整理できます。
室内の様々な設備や床や天井等の場所ごとに分けていくと、まだまだ集めている好きなデザイン自体が足りない事にも気づくかもしれません。そうであれば今度は意識的にキッチンのデザインを集めたり、天井のデザインを集めたりと追加での情報収集を再度してみましょう。
場所で分けたら次は色で分けます。
今度は「色で分ける」
今度は更に場所ごとにわけたデザインを色ごとに分けていきます。実際には自分の好きな色というのは統一性があるケースが多くあまりここでは多くの分類が起きない可能性があります。それはそれで自分の色の好みがわかるので意味があります。
複数の色に好みが別れるケースもあるかもしれません。その場合は3色程度の組み合わせで場所別に配色プランを検討する事も出来ますので、ここで色の好みで悩む必要はありません。この色で分ける事の目的は好きな色のバランスを事前に把握しておくことにあります。
白っぽい色を無意識に選んでるな、とか思った以上に多様な色を選択しているな、等自分の好みの色の特徴がわかれば問題ありません。この色に関する情報も具体的に見積や設計を進めるにあたり貴重な情報になります。
場所別に一番好きなデザインを選ぶ
最後に場所別と色別に分類した室内の設備から一番好きなものを選びましょう。一番だけをそろえた部屋のイメージがあなたの理想の空間です。ただし、それだけだと少し思ったイメージと違うかもしれません。
お部屋全体でのデザインのバランスが悪かったり、予算が全然合わない等。ただし、当初のバクゼンとした課題からだいぶ具体的になっているのではないでしょうか?それでも大丈夫です。例えばデザインのバランスが悪いのが色が原因であれば色を変えてご提案します。予算が合わないのであれば似たようなデザインで予算にあうものをご提案します。そういったご提案ができるのもバクゼンとしたイメージを多く集めて整理して、具体的なイメージへと進んだ情報を頂けるから出来るのです。
「私はこんなイメージの部屋を作りたい」そこまでいけば次のステップに進めます。
イメージが決まれば、リノベ済物件の見学やショールームの見学に行ってより具体的なプランに進めやすくなります。また、概算見積を取って予算感を把握する事も相談しやすくなります。