組立屋さんか水道屋さんか
キッチンもユニットバスと同様にバラバラの部品で納品されます。シンク、キャビネット、天板、コンロ、手元灯、吊戸棚、等大きな段ボールに梱包された部品が届きます。
パット見て、これはあれだなとわかる単位で入ってくるので比較的イメージが着きやすいかもしれません。
組み立てる人は2パターン
キッチンに関しては。水道職人が組み立てる事もあれば、メーカー指定の組立屋さんが組み立てる事もあります。理由はいくつかあります。
職人の手配の手間が面倒なのでメーカー指定の組立屋さんに頼む事もあれば、組立費用が高くなりそうであればいつも頼んでいる水道職人さんに頼む事もあります。
また、少し水道周りが難しい作りになっている場合は先行配管をした水道職人さんに頼む方が施工ミスが発生するリスクが少ないから水道職人さんに頼むというケースもあります。
水道職人さんもキッチンの組立作業自体はどちらかというと大工作業的な要素が強い作業のため、組立作業が得意な人と不得意な人がいるので、その点の職人さんの都合も考慮して決めます。
耐熱パネルの施工も組立の仕事
キッチンの組立にあたって本体だけではなくキッチン正面や脇に貼ってあるキッチンパネルの施工も含まれます。キッチンパネルや耐熱や耐水のある素材です。
非常にサイズが大きく180㎝~240㎝程度の高さのべニア板ぐらいのサイズの板をカットしていきます。カットした後に専用の接着剤と両面テープで壁に貼り付けをしていきます。
この作業はほぼ大工工事といえる作業なので、時に大工さんが先にこのキッチンパネル貼りをやっておいて、水道職人さんの組立作業の負担を軽減する施工パターンもあります。
作業場所の確保と絡み
他の職人さんの出入りは極力少なく
キッチンの本体自体はそれほどスペースを取らないのですが、作業自体は大工工事と同じくらいのスペースを使います。時に大工さんの作業場所を借りて作業をする事もあります。
キッチンパネルのカットだったり、部品の組み立てだったりと室内の広い面積を利用して作業をします。
そのためキッチンの一か所だけで作業をするから大丈夫だろうと他の職人さんを同じ日に作業に入れてしまうと、キッチンの組立が進みづらくなることがあります。
この他の職人さんとの作業が重複する事を「絡み」と言います。なるべく絡みが無いように工程を組む事がスムーズに工事を進める事になります。
給排水や換気扇の接続工事もある
キッチンの組立屋さんがキッチンの給水と排水の接続工事も実施します。これはそれほどハイリスクな作業ではないためユニットバスと異なり水道職人さんが接続作業を応援しに来るケースはあまりありません。
ただし、必ず接続後に引渡し前の完了検査で厳しくチェックをします。
ガスコンロの接続はガス会社の仕事
また、キッチンの組立屋さんが絶対に行わない作業があります。それはガスコンロの接続工事です。ビルトインガスコンロというキッチンの中に組み込まれたガスコンロの接続工事はガス会社の仕事です。
ガス会社に接続工事を依頼し、専用のシールを張ってもらう必要があります。