ダウンライトの数とエアコン設置可否がキモ
照明プランとはどの位置に照明を配置するかというプランなのですが、それって必要なの?と思われるお客様もいらっしゃるかもしれません。
照明のプランは昔は部屋に1台ずつ引き掛けローゼットという照明を設置する器具がついていればあとは照明を各室に1台ずつつけて終わりでした。そのためあまりプランに時間をかける事もありませんでした。
しかし、ここ数年のダウンライトという天井に埋め込むタイプの照明の設置増加により1室の中に設置する照明の台数が増えました。ダウンライトをリビングに10台近く設置するケースもあり、事前に照明のプランニングをある程度しておかないと見積費用が合わなくなるケースがあるのです。
具体的にどういった工事か?
また、天井が低い物件では天井に埋め込むダウンライトを設置すると天井高が低くなるケースもあるため、そういったリスクも考慮して御提案が可能か否かを事前に話し合っておく必要があります。
ダウンライトだけではなく、天井の梁の裏に照明を隠す間接照明も多く使われるようになりました。下駄箱を浮かせるフロートという施工技術で下駄箱下に間接照明を隠して玄関土間を照らす技術もあります。そういったライティングの技術革新がリノベーション工事の仕上がりを大きく変えるケースもあります。
そのため、事前にどれくらいの照明の台数が適切かをプランニングしておいてもらいましょう。ダウンライトの台数に関しては直近のリノベーションの現場でおおよそ一部屋に何台必要か?リビングであれば何台あれば快適か施工会社ごとに提案があるはずです。
照明のメーカーでもプランニングをしてくれますので希望のメーカー(ODELICやPanasonicなど)があれば工事会社に相談してみましょう。
エアコン設置で後から後悔しないために
また、照明プランとは異なりますが、エアコンの設置可否もこの時に相談しておきましょう。エアコンに関してはお客様側で工事完了後に量販店に依頼して設置を頼むケースも多いかと思います。
それはそれで構わないのですが、一般量販店では施工してくれない箇所への取付けが発生する場合もあります。隠蔽配管(いんぺいはいかん)と言われる配管が隠れている配管の施工である場合に一部の量販店では施工を断わられるケースもあります。
そういった施工箇所があるのであれば、リノベ工事の流れの中で取り付けてもらった方が量販店よりも多少高くなっても後が楽です。
特に今までエアコンが設置できなかった部屋に「先行配管」という先にエアコン冷媒管配管を通しておいてエアコンを取り付けられるようにする工事をする場合は、隠蔽配管になるケースが多いです。
エアコンが付けられなかった部屋にリノベ工事完了後にエアコンが取り付けられると思って量販店に買いに行ったら、「隠蔽配管だから取り付けられない」と言われてクレームになるというケースもたまにあります。
それは「量販店が取り付ける技術が無い」というだけで取り付けられないわけではないのです。量販店はアルバイトの設置員が取り付ける事も多いため出来るだけ簡単な設置工事しかしません。そのため少し設置が難しい隠蔽配管は出来ないと断るケースが多いのです。
その他、モニターホンが今ない部屋にモニターホンを付けたい場合もここで相談しておきましょう。注意が必要なのは、エントランスのロックと連動しているモニターホンを交換したい場合は建物管理組合の許可が無いと交換できないので確認をしておきましょう。
また、既存のインターホンやドアホンが画像や音声が聞こえないモノであっても新たに通信線を通すと画像や音を通す事ができるため新しく設置することは可能です。
こういった照明に関するプランをあらかじめ決めておくと仕上がった時に「部屋が思ったより暗いな」とか「明るすぎて目が疲れる」といった日常生活で継続的に抱える目の負担を避ける事ができます。
また、部屋の印象も大きく変えるのが照明ですので、早めにどういった照明プランにすべきかは相談をしておきましょう。